モンティホール問題をご存じでしょうか?
1990年頃と思いますが、アメリカの、モンティホール氏が司会を務めたテレビ番組で行われたゲームから起こった問題です。
そのゲームは、こんなものです。
3つのドアがあり、そのどれかに豪華景品が隠れています。
例えば、Bに豪華景品があるとします。
A(ハズレ)
B★アタリ★
C(ハズレ)
プレーヤーはAを選んだとします。
すると、モンティホール氏は、Cを開けます。Cはハズレです。
A(ハズレ):プレーヤーの選択
B★アタリ★
C(ハズレ):モンティホール氏が開放
ここで、モンティホール氏は、プレーヤーに最後の選択を迫ります。
「AのままでもOK。でも、Bに変えてもいいですよ」
アタリは、AかBですので、五分五分です。
プレーヤーは悩みます。
プレーヤーはどうする・・・って、どうしようもありません。ヤマカンで選択するしかありません。
ところが、驚異的に頭が良い女性(IQ228という説がある)がいて、「Bに変えるのが正しい」、つまり、いかなる時も最後で選択を変えるべきと断言しました。
それで、豪華景品を得る可能性は2倍になります。
「そんなアホな!」と思ったあなたはアホではありません(彼女ほどの天才ではないかもしれませんが)。
だって、この天才女性が、その発表をした後、10000人もの人が彼女を「アホだ」と批判し、その中には、プロの数学者、博士も沢山いたのです。
彼女が正しいことが解るのに、かなりの時間がかかりました(今でも解ってない人が大半ですが)。
でも、彼女は正しかったのです。
さて、私の本で、このモンティホール問題を扱いました。
ただし、難しい数学でどうこうするのではなく、AIに解かせてみた訳です。
AIは、足し算を学習した時と全く同じようにモンティホール問題を学習し、足し算の原理を自分で理解したように、モンティホール問題の原理を自分で理解したのです。
それも、割とあっけなく。
AIにとっては、足し算もモンティホール問題も同じであるかのように。
そして、AIは、「選択を変えなさい」と、ちゃんと教えてくれました。
それを、あなたも、無料WindowsアプリであるソニーNNC(高性能な機械学習用アプリ)で出来るよう、丁寧に解説しました。
共著者のMr.φさんは数学講師らしく、数学で解説するというオマケ付ですが、そちらは納得出来るかどうかは分かりません。
そして、このモンティホール問題をシミュレートするExcel VBAプログラムを組み込んだExcelファイルを、出版社サイトからダウンロード出来るようにしました。
このプログラムで、AI(ここではNNC)に与えるデータを柔軟に作ることが出来ます。
2回目終了。
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