2020年6月27日土曜日

PCを使おう

スマートフォンの普及により、PC(パソコン)が使用される機会が減っています。
以前はPCでやっていたことは全てスマートフォンでやれるので、PCを全く使わなくなったという人もいるようです。
PCを使ったことがないという大学生すら珍しくはなく、企業で、新入社員にPCの使い方の研修を行うという、以前はあり得なかったことも起きています。
また、人気があるインフルエンサー(インターネット上で影響力のある人)が、PC不要論(スマートフォンで十分)を唱えていますが、それがますます我が国のIT力を落とすことになりかねません。

◆PCの必要性
PCを使わなくても、スマートフォンで十分な場合はもちろんあります。
しかし、PCでやることをスマートフォンやタブレットで全て代替は出来ません。
特に、ビジネスや、クリエイティブで高度な用途では、そうです。
その理由は、まず、画面の大きさや、文字入力の効率の問題です。
スマートフォンのタッチパネルで十分に速く文字入力出来るという人もいますが、それは、文章が短かかったり、単純な文章である場合に限られます。
また、PCであれば、ブラウザで調べものを行いながら書くことも容易ですが、スマートフォンでは効率が悪いはずです。

確かに、特別な能力を使う仕事で忙しく、PCを使う仕事を他の人にやらせている人はいます。しかし、そんな人はあまり多くはないはずです。
スマートフォンで文章を音声入力をしている人がいて、それは確かに、膨大な文章を作成する必要がある人の場合は、必須の方法となっていることもあります。
ただし、その場合も、必ず後で、音声入力した文章をPCに取り込んで加筆修正を行います。
音楽や美術関連のクリエイターには、PCだけで作業する人も多くなりましたが、それをスマートフォンでやるのは、今後も無理でしょう。
アイデアを素早くメモしたり、ラフな構想を書く場合にはPCでは不便ですが、それには、スマートフォンやタブレットではなく、紙とペンや鉛筆を使った方がずっと効率的な場合が多いでしょう。
実際、優れたビジネスマンやクリエイターは、スマートフォンやパソコンを使い分けるだけでなく、紙のノートも活用していることがよくあります。

◆やはりWindows PC
クリエイティブな作業をし、ITの進歩に適応していくには、キーボードのついたパソコンが必要です。
そして、そのパソコンの種類(OSの種類)は、今のところ、Windowsの優位性は揺らぎません。Chrome OSは、将来はともかく、今はまだまだですし、Linux系のOSがPCの標準になることはなく、iOSやAndroid等のスマートフォン用OSは尚更です。
アップルのマッキントッシュPC(OSはMSC-OS)は、昔から、音楽やグラフィックデザイン等の用途を中心に多くのユーザーがいますが、少なくとも、MAC-OSが全体の主流になることはないでしょう。
企業によっては、アップル・マニアによって、必要以上にマッキントッシュPCを導入していることもありますが、それは会社に不利益を与えている場合も多いのではないかと思いますので、チェックした方が良いでしょう。

将来に渡ってITを味方にするためには、現時点では、Windowsパソコンを持っている必要がありますし、少なくとも普通の人にとっては有利と言えるでしょう。
デスクトップPCを使う必要性は低くなってきましたが、20インチを超える画面や使い易いキーボードによる生産性は高く、用途によってはデスクトップPCが必須です。
確かに、スマートフォンがある今、PCを持ち運ぶ必要は少ないはずですので、普段使うPCは、15インチ以上のフルHD(1920×1080ピクセル)画面のノートPCが最良と思われます。

◆PCを使おう
ITをクリエイティブに活用し、ますます速くなるテクノロジーの進歩に適応するためにはPCが必要で、子供の時からキーボードでのタイピングに慣れておくべきと思います。
プログラミングにおいては全くそうだと言えますが、今後活用が必須となるAIは、多量のデータを扱いますので、それには、PCの大きな画面が必要です。
その他のことを考えても、PCを上手く使いこなせることが、大きなアドバンテージになると思います。
もちろん、スマートフォンも大いに進歩し、新しい画期的な用途も生まれるはずですが、それでPCが不要になるどころか、ますますPCの必要性が高まると考えるべきと思います。

以上です。

当ブログオーナー、KayのAI書籍。
AIを作るために大切なことは、数学やプログラミングやAI理論ではなく、AIを作るための考え方です。
問題を推測問題に変換すること、そして、AIに学習させるデータには、どんなものが必要か考えることが大切です。
例えば、「占いAIを作ろう」なんて人がいますし、実際、「占いAI」なんて名前のもあるかもしれません。
しかし、占いAIを作るための膨大で細かく整理されたデータのことを考えたら、私なら、作る気になれません。
そんなことが分かることが大切なのです。そして、楽しい実習を通じて、それが分かるように書いたつもりです。
個人的には、最も面白いのは「モンティ・ホール問題」の項と思います。

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